マクロビオティックをご存知でしょうか?
語源は古代ギリシャ語のマクロビオスの「健康な長寿」「偉大な生命」という意味合いから来ています。
病気の治療目的で始める方も多い、マクロビオティック、私もその一人で5年間実践していました。
そんなマクロビオティック料理の考え方、料理法などの体験談を紹介します。
目次
アトピーを治すために、マクロビオティックに挑戦!
料理が苦手だったけど。
ずっと実家暮らしだった私は、料理経験が少なく、結婚してからも料理が苦手でした。
向上心もなく、義務的になんとか料理を作る日々が続いてました。
そんな私ですが、下の子が産まれてから変わりました。
1歳前後にアトピーと診断されたのが理由です。
しばらくは普通に薬を塗っていましたが、治すためにマクロビオティックを始めました。
マクロビ本を買いまくり、レシピを調べて、色々と作るようになりました。
必死だったので、段々料理することに苦手意識がなくなっていきました。
その甲斐あってか確証はないのですが、子供のアトピーは半年ほどで治ってきて、3歳前にはすっかり綺麗になりました。
よく「マクロビって何食べてるの?」と聞かれたので、マクロビについて大まかなことを書いてみたいと思います。
マクロビオティックとは?
マクロビを作ったのは日本人
マクロビは1930年代から桜沢如一が提唱したものです。
食事療法と東洋哲学を合わせた「玄米菜食」を基本とし、人間と生き物と環境のバランスを保ちながら体質を改善し、健康を維持するものだそうです。
仏教用語では、身土不二という考え方があります。
私たちの体と、生活している土地や環境は、切っても切り離せない関係という意味です。
本来、自分で収穫できる範囲内のものが一番体に合っているということですね。
確かに昔は、遠くで取れた作物なんて手に入らないし、ましてや海外からの輸入なんてないですもんね。現代は飽食の時代になって、世界中のものを食べれるようになりました。
でも本来、自分の住んでる環境に存在する食べ物が一番体に合うというのは、なんだか納得できますね。
ベジタリアンと同じと思われがちですが、ベジタリアンの考え方は「動物愛護」の精神からきていることが多いようで、マクロビオティックとは根本的な考え方が違いますね。
陰陽バランスを考える
体を温めるものを陽性、冷やすものを陰性として、バランス良くたべるのが良いとされます。
暑い国の作物は、体を冷やすようにできています。バナナやパイナップルはかなり陰性です。
冷え性の方は食べ過ぎに注意なんです。
私の大好きなコーヒーも、残念ながら南国のもので陰性です。
一方、梅干しや味噌はかなり陽性なので、寒い時、風邪気味の時にもおすすめです。そういえば、風邪を引いたら梅干しを食べなさいと、昔祖母から言われたことがあります。
昔の人の知恵は理にかなっていたものですね。
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主食は玄米
玄米は食べにくいイメージですが、圧力鍋で炊くと早くて美味しくて、結構気に入っていました。
最近は炊飯器でも炊ける機能が付いてるものがありますね。噛み応えがあって美味しいですが、消化は良くないので、しっかり何度も噛むことが必須です。
我が家は夫が玄米苦手なので、5~7分づき米を食べています。
これは5~7割玄米の殻を取ったものです。
栄養も少し残しつつ、食べやすいので家族全員お気に入りです。
白米よりも固めでしっかりした食感が気に入っています。
メインはお麩、豆腐、こんにゃくが多い
材料に気をつけるだけで、調理法自体は普通の料理と変わらないです。でも化学調味料等は使わないので、最初は味が薄く感じたり、物足りないなと思ったりしました。
ボリューム感を出したい時は、揚げ物にしていました。週末は野菜の天ぷらが定番メニューでした。
こんにゃくの唐揚げがオススメ!
お弁当などには、コンニャクや高野豆腐の唐揚げも良く作っていました。どちらの唐揚げも、よく鶏肉の唐揚げに食感が似ていると言われますが、どちらかというと、こんにゃくの方が似ている気がします。
こんにゃくを唐揚げにする場合、一口大にちぎっておいてから一度凍らせるのです。
解凍したものに下味、衣をつけて揚げるのですが、こんにゃくの繊維がスポンジ状になっているので味がしっかりしみて美味しいんです。
ちょっと軟骨の食感にも似ています。歯ごたえが大好きで、今でも時々作ってます。
ニンニク生姜醤油は万能!
出汁は、昆布か椎茸で取ることが多く、常備していました。
それまであまり使ってなかったのですが、昆布も椎茸も出汁を取った後に、具として使えるのがいいのですよね。
醤油は小さい瓶に入れてニンニクと生姜を切って漬けておくだけの、ニンニク生姜醤油を常に作っていました。
生姜がなければニンニクだけでも大丈夫です。
醤油とともに漬けてあったニンニクや生姜を刻んで料理に入れることもあります。
ごま油を加えただけで美味しいドレッシングになるので、今でも常備しています。
バルサミコとオリーブオイルを加えればカルパッチョにぴったりです。
大人用として唐辛子を一緒に漬けても美味しいんです。
甘みをつけるのは米飴、玄米水飴。
マクロビオティックではあまり甘味を使いませんが、使う場合は、米飴や玄米水飴をよく使います。
これは米や玄米を、麦芽の酵素の力で飴化したものです。
甘みが薄いですが、ほっとする優しい甘さです。
今でも時々購入して、蜂蜜代わりに使ってます。
自然食品のお店では大抵おいてありますが、普通のスーパーにでは見かけません。
ないときは、推奨されていませんがメープルシロップや蜂蜜を使ってました。
普通の食生活に戻しました。
我が家では家族のリクエストもあり、だんだんと普通の食生活に戻りました。
100%マクロビをするのは、現代においてちょっと大変かなと思います。
外食は難しいし、人との付き合いもあります。
色々と美味しいものを知っているので、誘惑も多いですよね。
でも、マクロビオティックをやってみて、病気が治ったり、体調がとても改善されるという人もいます。
私自身も、吹き出物が出なくなったり、疲れにくくなったと感じたことがありました。
今でも体調が悪い時はマクロビオティックを取り入れた食事を作っています。
ちょっと外食が続いた時や、胃腸が疲れてるなと感じた時は、動物性のものを控えると、体が軽くなることがあります。
気軽にマクロビを体感してみるのもいいかもしれませんね。